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動物園やペットショップに赤ちゃんを連れて行くと免疫力アップするというのはウソ?!

最近、「赤ちゃんを動物園やペットショップに連れていくと免疫力がアップする」というのをチラホラ耳にします。

え?そんなこと初めて聞いたという人もいれば、なんか聞いたことあるという人もいるでしょう。

そこで今回は動物園やペットショップに赤ちゃんを連れて行くと免疫力がアップするという噂についていろいろと調べてみました。

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動物園で免疫力アップという噂の出どころは?

そもそも、この動物園に赤ちゃんを連れて行くと免疫力がアップするという話はなぜ広まったのでしょうか?

どうやら2008年にテレビ番組で「1歳頃までに動物園に行くと免疫力が上がる」という説が紹介されたのがきっかけのようですね。

それがネットなどで紹介されたりすることで徐々に広まっていったようです。

さらにこの議題に関して様々な専門家が意見を述べており、その見解も様々。

「免疫力がアップする」

という言葉だけが暴走している感もあるような気がします。

 

「●●を食べるとダイエットに効果がある!」とか、「●●は花粉症の症状を抑えてくれる効果あり!」、「がん予防に、●●がオススメ!」というようなことをよくテレビでやっていますが、それと似たような感じではないかと思っています。

 

ミュンヘンにある大学の研究結果を基にこの説が紹介されたそうなのですが、一部分だけが取り上げられ、それが広まっていくというのはよくある話。

「免疫力がアップする」という部分だけが取り上げられて様々な意見が飛び交っているというのも事実。

というわけで、まずはこの「免疫力」という言葉に注目をしてみましょう。

何の免疫力がアップするといわれているのか

免疫力と一言にいっても何に対する免疫力なのかということが重要ですよね。

風邪やインフルエンザなどの病気に対する免疫なのか、アレルギーに対する免疫なのか。

ここで言われているのはアレルギーに対する免疫力のことで、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分がポイントとなっているようです。

噂の出どころとなった番組【NHKスペシャル 『病の病の起源 第6集 アレルギー ~2億年目の免疫異変~』】より

南ドイツで、農家と非農家の子供の家のホコリを集め、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分の量を調べたところ、それが多い農家の子ほど花粉症とぜんそくを発症していなかった。エンドトキシンは乳幼児期に曝露が少ないと、免疫システムが成熟できず、アレルギー体質になる。農家のエンドトキシンの最大の発生源は家畜の糞。糞に触れることのない清潔な社会がアレルギーを生んだとも言える。

引用元:http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20081123

※上記文章に出てくる「曝露(ばくろ)」とは<覆いも無く露天にさらされること>という意味だそうです。

 

これによって動物園に赤ちゃんを連れて行くと免疫力がアップするというようになったのだと思いますが。

そして「動物」というキーワードから動物のいる場所ならいいのだという流れでペットショップという場所も免疫力がアップするのではという流れになっていったのかもしれませんね。

が、しかし

そもそも「農家の子ども」と「動物園」という環境がかなり違うのでは?と思いますが。。。

農家の子どもは毎日大量の糞がある環境、一方、動物園では動物との距離があり、数時間の滞在、1~2回行ったところでどれだけの「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分が体に取り込まれるのかという環境。

この研究結果では「動物園に行くと免疫力がアップする」という結論には至らないですよね。

ただし、動物の糞が免疫力をアップさせるのに関係しているというのは事実かもしれませんが。

犬や猫などのペットを飼っている環境ではどうなのか

動物園となると毎日行くわけにもいかないですし、「エンドトキシン」と呼ばれる細菌成分に触れる機会を増やすのもなかなか難しいですよね。

では犬や猫などのペットを飼っている家庭ではどうなんでしょうか。

これに関しては別の研究結果で

「生まれた頃からペットがいる環境の赤ちゃんは、呼吸器疾患や喘息などの気管支の病気にかかりにくい」

という説があるようです。

しかし、ペットの毛やフケが原因でアレルギーになる可能性もあるようで、一概に良いとは言えないみたいですね。

こちらも医学的根拠が確立されている説ではないので、個人差はあると思います。

昔に比べると今の子どもは免疫力が低くなってきている?

最近の子どもは体が弱くなってきている、病気になりやすく免疫力が落ちてきているという話をしばしば聞きます。

話にはよく聞きますが実際にはどうなんでyそうか。

その原因のひとつ言われているのが、除菌・抗菌などを意識しすぎているのでがという話があります。

免疫力はだいたい3歳ぐらいまでにある程度ついてくると言われていて、その間に菌に接触する機会が極端に低すぎると、菌に対する抵抗力がないまま成長してしまうとか。

予防接種なんかは弱めのウィルスを体に入れて、体にそのウィルスがどんなものかを認識させ、対応出来るカラダを作っていくという感じだそうで、今回取り上げた話も、それと同じようなかんじなのかなと思っています。

僕はこの説に大きく賛同している部分があり、菌に対してあまり神経質になりすぎないようにしている。

こどもはある程度どろどろになって遊んでなんぼ。

除菌・抗菌・殺菌しすぎた環境だと、いざ外出した時に対応できないカラダになってしますのではないかと思ってます。

もちろん、最低限の綺麗な環境を保ってあげることは大切ですよ。

いろん情報を手軽に入手できる時代となり、さらに除菌・抗菌の技術などが進歩しそういった商品がたくさん溢れていることも要因ではあると思いますが、これが正しいかどうかは結果論にすぎないので、どちらが良い悪いという議論はしません。

まとめ

結論から言うと動物園に数回連れていったところで免疫力がアップするというのはかなり疑問があると思います。

これが本当なら、もっともっと広まっていて、動物園やペットショップに小さな赤ちゃんを抱えたママがたくさんいるはず。

もちろん現段階では完全に否定することはできません。

免疫力がアップするしないどうこうより、赤ちゃんにとって動物園というい場所は刺激的であり、良い経験となる場所fだと思います。

今回取り上げた噂話はあまりきにせずに、純粋に動物園を楽しむことを優先した方が良いですね。

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